お祭りに行こう |
近所の神社でやってる、毎年恒例の秋祭りに行く。
この辺に引っ越して来て丸4年。皆勤賞である。
うちの近所には神社がいくつかあるが、
ここ数年、お祭りのあり方が変わってきたのか、
ある意味健康的で、ある意味無味無臭の祭が多くなった。
例えば町内会が率先して何から何まで運営するお祭り。
イメージはとてもよろしいが、要するにいわゆる「テキ屋」さんを締め出して、
PTAとかの皆さん達が、身体にいい食材を使って出店するんである。
「子供におかしなものを食べさせたくない」「適正価格で提供したい」
そんな気持ちだろうか。味気ない白いテントの下で、
お母さん達が一生懸命に何かを作ってる姿は、
パッと見は非常に健康的で、そして何とも奇妙な光景である。
何が入ってるか分からないソースまみれのお好み焼きや、
タコの見えないタコ焼きに肉のない焼きそば、高すぎる綿飴、
どう見ても倒れなさそうな射的のオマケに、絶対当たらない宝釣り。
そして、あの魔法の電球の向こうで汗かきながらニヤニヤ笑ってる、
あまりカタギには見えそうもないおじさん、おばさん、歯のないお兄ちゃん。
神社のお祭りは、猥雑で怪しくて、いつの間にかボラれてて、
残りあと500円、あれも欲しいのにどうしようと悩む向こうで
「リンゴ飴、1本500円だよ〜」と声がして結局買ってしまって失敗する。
あの電球に照らされたもの全てがウマそうに見えてワクワクする。
ついでに、同じクラスの誰が来てるとかあの子が友達と一緒にいたとか、
いろんな意味でドキドキするよーなもんだったっけ。
子供からそういう小さな「必要悪」を奪わないで欲しい。
怪しいものから遠ざけて、真っ白に塗り替えてしまうことで、
子供は子供でいることの楽しみを知らずに大人になる。
そんな大人が親になって・・・・。
なんかそんなことを想いながら、バカ高い串焼きと、
肉ナシ焼きそば大盛り600円をビールで流し込む夜であった。

▲近所の神社。スピーカーからは、
祭囃子ならぬ、音の割れた演歌が大音量で流れている・・・。
帰宅途中のサラリーマンやOLさんが訝しげにチラ見して行く。
うーむ。面白いくらい公害。

▲境内に入り、手を洗い口ゆすいでお賽銭を入れてかしわ手を打つ。
さぁ、いよいよここから私の祭がスタートよ!!
社務所の横には奉納ステージと客席がある。
ここは毎年カラオケ大会とかやるので、年寄りが大挙して集まって来る。
さて、今年のステージは・・・

▲おばさま達によるフラダンスであった・・・・・

▲テキ屋のおっさんの後ろからステージを眺める。
曲が演歌からハワイアンに変わり、おばはん達が嬉々として踊っている。
奉納フラダンス。何も言葉が出ない私であった。

▲フラに夢中で神主さん達に気付かない人々。
まぁ、そんなもんだよな。

▲宝釣りの夜店で、どの紐を引こうかずっと悩んでいた少年。
・・・私は知っている。
あのプレステ2にはどの紐も結ばれていないということを・・・。
挫けるな少年!

▲ボールすくいをしていた、大変絵になる爺ちゃんと孫。
爺「あらら〜・・1コも取れんかったなぁ」
結局、テキ屋の優しいおばちゃんがお椀一杯のボールを取ってやる。
この後も、爺ちゃんは孫に引きずられ、いろんなもんを買わされていた。
・・・そして、私が一番欲しかった綿飴は、
テキ屋のおっさんが泥酔の為に買えなかった。


